実践 日本人の英語

最近、正しい英語を書く事に注意が向いています。

外資で仕事をして1年あまりになります。ヒアリングは、業務の話だし、Native Speakerばかりではないためにslangがほとんどなく綺麗な英語を使ってくれるので、そんなに困る事はありません。

読むのも仕事の話ですし、平易な英語なのでわからないといことはほとんどありません。

話すのは、まだまだですが、これはもう「壮大な慣れ」ということで即効性を期待する事は断念しました。とにかく、仕事に関する事なら多少言い方が分かりづらくても丁寧に話をする事でコミュニケーションに齟齬のないように努めています。流暢さも内容次第というところがあるのですが、日常の雑談よりもちゃんと説明したい内容があってそれを自分の頭の中で整理できている時には比較的スムーズに言葉が出てきます。それでも内容によってはうまく説明できない事もあり、これは日々の鍛錬あるのみですね。

Speakingのための音読なども過去はやりましたが、そうした基本構文を使いこなせる事を前提としてこうした状況で適切な表現を選んできて使えるか、ということの積み重ねのような気がしてきました。会話していると相手は平易な英語を使っているのですが、同じ事をしようとしてもなかなか気の利いた言い回しがでてこないです。分かるということは頭の中に表現がストックされているはずなのですが、使うとなるとまだまだです。

他方、書くのは残るものですし、幼稚な文章や文法的に間違っていると、「こいつ頭大丈夫か?」と疑われかねないので、日々の業務の中でも気をつけて取り組んでいるところです。

時制や冠詞の話はこれまでも書いてきた通りですが、日本人である限りどうしても母国語に引きずられてしまうところがあると思っていました。

今回、マーク・ピーターセン著の「実践 日本人の英語」を読んだのですが、大学生の英作文で間違えやすいポイントを指摘するという体裁で日本人が母国語、中高の英語教育で「洗脳されて?」犯しがちな誤文があげられており、大変参考になりましたので紹介したいと思います。

実践 日本人の英語 (岩波新書)

いくつか面白い話題があったのですが、例えば
 「この先しばらくは、月曜か火曜なら都合が付く」のを
How about getting together on Monday or Tuesday?

では駄目で
How about getting together on a Monday or a Tuesday?
としないといけない点。(前者は次の月/火となってしまう。)

現在時制のところで
I write about my trip to Canada. I stayed there only 2 weeks, but I learned many things, and
it became a very precious memory.

において、始めのwriteは、現在の習慣となるので、am going to writeとする点、becameは過去の時点がなくて過去形だと今とのつながりがないので、has becomeとすること。

また、接続詞の選択で理由を表す接続詞で
 because, and, since, as, so, for の使い分け。
Since, Becauseは、緊密な因果関係がある時に使い、ゆるい関係ではandを、またフォーマルな時にはas,forを使う。
soはthereforeと同じく強い因果関係があり、since, becauseよりも因果関係が強く日本人の使い方は間違っている事が多い点などが面白かったです。

日本語では文と文の関係がいい加減でも何となく分かってしまいますが、同じ感覚で英語を書くと、英語圏の人にとってはロジックが通らず全く意味不明な英語になってしまいます。言われてみるとそうだと思いますが、普段日本語のOSで考えていると思考がそこに及ぶ事がないですね。他方、英語では1文ベースでも、文と文のつながりでもパラグラフのつながりでもその関係性、接続詞を重視しており、頭では理解しているつもりなのですが、具体的に日本人の書く文例を題材に指摘されると、日本語からの発想の英語は如何にロジックが弱いか、というのがあらわになって非常に勉強になりました。

日本語でも論理的な文章は書けない事はないですが、非常に堅苦しく読みにくくなりがちで、ハイコンテキストであって行間を読むことを言語レベルで求める言語なのかと思いました。その点、英語は冠詞や時制を含めて細かいところまできちんと書き手が指定しないといけない言語ですが、その分、意図が誤解なく正確に伝わる言語だと思うので、日本語の発想を離れて自然な英語で書けるようにするためには、良質の英語を読みつつ、そのロジック、表現を日本との比較しながらストックし、日々使っていく必要があることを痛感しました。

最近、割と逐語に近い英訳を仕事でする機会が多かったのですが、こうした点を留意してより英語に近い表現、構文、発想で書かないといけないと思いました。

日本語に精通した英語圏の人の見え方というのが分かるので、ご一読をお勧めします。

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